一般社団法人

婦女会の変遷とこれから


一代目から二代目へ
2001年、新会館落成から早くも19年の歳月が流れた。
この間、一代目からバトンタッチした二代目会員たちは、フラワーアレンジメント、中国語教室にはじまり、唐詩講習会、料理講習会、京劇体験会、書道教室、気功、婦寿会など、活発な文化活動を行ってきた。
また、5月のちまき販売、国慶節食品販売、年末食品販売(主に斎や大根餅、干肉)で伝統料理を受け継ぎ、財政活動につなげている。
1階では保育園小紅の子どもたちが元気に育ち、安全、安心な新しい会館で保育の実践がおこなわれ、預けた親たちも仕事に打ち込むことができている。
3階ホールでは合唱、音楽教室、社交ダンス講習会、健康体操、太極拳など、広く華僑華人と地域の女性たちに愛され利用され、婦女会館は文字どおり「女性の城」としての役割を果たしている。

会の財産を守るための法人化
2015年以来取り組んできた本会の法人化をめざす活動は各方面の協力を得て、今年5月一般社団法人横浜華僑婦女会が成立した。
これまでの婦女会はいわゆる人格なき社団で、会の登記や預金など個人名義で行われ、法的には社団としての権利と義務は認められなかった。
法人化により婦女会の資産(土地、建物、借地権)は公のものとして法律上保証され、会の将来にわたる継続性も保証される。
また現在会員の75%が70代の高齢期を迎える中、二代目から三代目へのバトンタッチが急がれている。
財政健全化をめざして
活発な活動が行われているにもかかわらず、本会の台所は火の車、財政は困難な状況にある。主な原因はこれまで会の収入源であった1階の家賃が保育園小紅の認可移転によって家賃が減少したこと、加えて法人化にともなう諸掛かり、地主の交代による地代の値上げ、会館の備品更新期を迎えているなどさまざまな要因による。
8月の理事会では対応策を立て財政再建に全力でとりくんでいくことを決定している。
めまぐるしく動く世界情勢、日本国内のさまざまな不安定要因、私たちをめぐる現実社会はかなり不透明である。私たちはこれからも団結互助、継承中華文化、中日友好を目指して足元をしっかり見つめ、一歩一歩地に足のついた活動を展開していく決意である。
私たちの道しるべ は、敬祖愛郷、団結互助、継承中華文化、温故知新、落葉生根。